犬の長寿化、高齢化、食生活の変化などからかかる病気も増えてきました。
現在では私たち人間と同じように、膵炎を発症することもあるそうです。
膵炎とは膵臓の消化酵素が活性化されることで、膵臓を消化し炎症を引き起こしてしまう病気です。膵臓には食べ物を消化させるために必要な消化酵素を作る働きがあるため、膵炎を発症してしまうと消化のたびに、強い痛みを発してしまいます。
重度の場合、その他の臓器に合併症を引き起こしてしまい最悪、死亡してしまうケースもあるため、早期治療とともに食事療法などのケアが大切になってきます!
今回は膵炎を発症した場合のケアごはんを紹介させていただきます。
料理の紹介をする前に、膵炎にかかっている犬には食事管理が最重要です!
特に必要なポイントは次の通り。
➀ 低脂肪
膵炎の犬は消化酵素の分泌低下により、脂肪の消化・代謝にトラブルを抱えています。
そのため、高脂肪の食事やドッグフードは避けてください。
② 酸化した脂肪を避ける
脂肪は酸素に触れたり、高熱を加えると酸化してしまいます。参加した脂肪を犬に与えると、様々な影響を及ぼしてしまい、特に膵炎の犬にはよくありません!
なるべく加熱しない、酸素との接触を避けたドッグフードや食事を与えましょう。
③ 脂肪の質に注意
肉に含まれている動物性脂肪の中には、中性脂肪やコレステロールなど悪性のものがあるのは、ご存知の方も多いと思います。
私たち人間と同じように、犬にとってもこれらの悪性のものは膵炎を悪化させてしまうため、低脂肪、酸化防止に加え「脂肪の質」にも注意しましょう。
膵炎の犬には魚や植物油の一部に含まれている「オメガ3脂肪酸」などを与えるようにしましょう。
今回の料理で扱う馬肉は「低脂肪」、「低脂質」、「低カロリー」、「高タンパク」。また馬の体温が牛や豚よりも高いため、寄生虫などが付きにくいといわれています。
以上のように膵炎の犬へ与えることができる、馬肉を使った食事を紹介いたします。
【材料】
・馬肉:80g
・ほうれん草:20g
・発酵キノコ:10g
・しじみ:90g
・ブロッコリー:30g
・じゃがいも:80g
・キヌア:大さじ1
・カツオ節:小さじ1
・めかぶ:小さじ1
【作り方】
➀ じゃがいも、ほうれん草、ブロッコリー、馬肉など食材を細かく切る
② 耐熱性の容器にキヌアと水を50ml入れる
③ 耐熱容器にキヌアを入れたら500wのレンジで6分加熱
④ 鍋に200mlの水を入れる
⑤ 鍋にシジミを入れてしばらく煮込む
⑥ 汁が白くなったらシジミを取り出す
⑦ ほうれん草、じゃがいも、ブロッコリーを入れ、シジミの出汁で別々に茹でますポイント!ほうれん草、ブロッコリー、じゃがいもは一緒に茹でてもOK
⑧ お皿に茹でた食材を盛り付けていきます。
別々に茹でた場合、色合いなどを考えて盛り付けよう!
9.完成
今回、メインに扱ったほうれん草は栄養素が豊富なので、愛犬に食べさせたい食材です。
しかし、過剰にほうれん草を与えすぎると体調不良を起こしてしまいます。
ほうれん草に多く含まれている、「シュウ酸」が結石の原因になるので与えすぎには注意してください。